空手道について
空手そのものは中国から伝った武術が琉球王国時代の沖縄で発展したものであり、明治期から大正期に沖縄から本土に伝わり次第に普及していきました。沖縄における発祥地やその伝承者が重視する技術的差異によって流派が分かれ、本土に伝わった後も元々本土に存在した武術と相俟ってさらに流派・会派が分かれて、今日ではその数は数え切れないほどになっています。
私たちが練習している空手は、流派でいうと「和道流」であり、会派でいうと「和道会」の空手です。これは、発足メンバーの多くが同会所属の団体で学んでいたためです(和道会の説明は以下)。
和道(会)流について
和道流は、大塚博紀先生を開祖とする伝統空手四大流派の一つで、和道会はその伝承団体としては最大規模の団体です。同会は全日本空手道連盟に加盟しており同連盟が寸止めルールを採用していることから、これ以外、つまり極真空手等の直接打撃ルールを採用する団体と比して「伝統流派」や「競技空手」といわれることがあります。
武道としての空手
武道の基本精神は「礼に始まり礼に終わる」です。
相手への敬意を示し、礼儀・礼節をもって相手に対することで思いやりや感謝の気持ち、謙虚な心構えを学び、作法を守ることで日々の生活の中でスムーズな人間関係を築いていけるようになります。
私たちの行っている空手道もこの基本精神を重んじて稽古をしています。稽古を続けているなかで誰でも自然と身について行くはずです。
生涯スポーツとしての空手
空手の基本動作の特徴の一つは左右対称の運動であり、水泳などと同様に全身運動であり、身体全体バランス良く鍛える事が出来る点です。
また、空手の稽古では必ずしも号令に合わせる必要はなく各自の体力に合わせて運動強度の調節が可能であるため、老若男女問わず楽しんでいただける生涯スポーツといった面も持っています。